★卒乳について
Q 卒乳はいつまでにすればいいの?
A 卒乳は、お母さんとお子さんが一緒に母乳から卒業することであり、お母さんの気持ちとお子さんの気持ちが合うタイミングが大切です。1歳を迎え、食事から栄養をとれるようになるので、授乳はお子さんの気持ちを満たす役割に変化していきます。卒乳の目安として、お子さんが食事をしっかりと3回食べられる、食後の母乳を欲しがらなくなる、水分をコップやストロー等でとれるようになってくれば、そろそろ卒乳のタイミングを決めてもよいでしょう。仕事復帰や今後の妊娠を考える場合など、今後の生活の変化の予定がある場合は、お子さんに卒乳することをしっかりお話してから行うことが大切になります。

Q 母乳が好きで、すぐ飲みたがります。
A 1歳を過ぎると外にお出かけする機会が増えてくると思います。授乳できない場所で欲しがられると、困ってしまうこともありますね。お子さんの母乳への関心を他へ向ける関わりをしてみましょう。自宅で過ごすと飽きてしまい、母乳を欲しがることが多いので、例えば、外へ散歩に出かけたり、児童館や地域の子ども家庭支援センターなどで、いつもと違うおもちゃで遊んだり、お友達と触れ合ってみたりしてみましょう。途中、のどが渇いて母乳を欲しがるときもあるので、お茶などをあげるようにしてください。

Q そろそろ職場に復帰したいので、卒乳したいのですが。
A お仕事に戻ることをきっかけに、卒乳することもいいですね。しかし、卒乳を完了していなくてはいけないということではありません。初めてお母さんから離れるお子さんは、保育園の生活になれることに一生懸命です。入園したばかりのころは、夕方にお母さんと会ってホッとするため、母乳を欲しがることもあります。保育園の先生にお子さんの様子を聞きながら、お子さんに合わせた対応をしてあげてください。保育園の生活に慣れてから、卒乳してもよいでしょう。

Q 卒乳の方法はどうすればいいの?
A 昼間の授乳から卒乳していくと、比較的スムーズにすすむことが多いです。開始日からしばらくは、外遊びなどで身体をよく動かしてあげるなど、母乳以外のものへ意識が向くように関わってあげましょう。昼間、母乳を欲しがらなくなったら、夜間の卒乳に進みます。この時、お母さん以外の方に寝かしつけをしてもらえるよう、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんに協力をしてもらいましょう。2~3日は泣くこともありますが、1週間くらい続けると落ち着くことが多いです。ただし、卒乳後、お子さんの元気がない、発熱や下痢などが続くなど体調を崩した場合には、一定期間をおいて次のチャンスを待ちましょう。お子さんに無理のない方法をとりながら進めていきましょう。

Q 卒乳後、おっぱいのケアはどうしたらいいの?
A 卒乳後のおっぱいのケアは、おっぱいの張りが強いときに、一日数回、搾乳します。そのとき、完全に搾乳しきってしまわず、おっぱいの張りが軽くなる程度にしておきます。数日後から、お子さんに吸われないことで、おっぱいの張りが軽くなってきます。しかし、おっぱいの張りが強い、しこりが出来て熱をもっているなど、自力での対処が難しい場合には、母乳外来などで卒乳後のケアを受けましょう。