★妊娠中の身体の変化と不調について
Q つわりがつらい
A つわりは個人差がありますが、8週から10週ころをピークに12週くらいまで見られることが多いです。食事の時間や内容にこだわらず、食べられるものを食べるようにすること、水分をとることを心がけましょう。空腹時に気持ち悪くなることが多いので、すぐにつまめるものを用意しておくとよいでしょう。
水分も受け付けず、尿の回数が少ない・色が濃い、体重が減るなどがあればかかりつけに相談しましょう。

Q 足がむくんでしまいます
A 妊娠週数が進み、おなかが大きくなってくると、大きな血管を圧迫し足がむくみやすくなります。無理のない範囲でストレッチやマッサージをおこない血流を良くしたり、むくみ予防の靴下を使用したりしてみましょう。足が冷えないよう、足浴やレッグウォーマーで足を温めてみるのもよいです。

Q 便秘がつらい
A 妊娠によるホルモンの変化や、大きくなった子宮の圧迫により便秘になりやすくなります。十分な水分摂取や食事の工夫、適度に体を動かすのもよいでしょう。便秘が頑固な場合はかかりつけ医に相談し、便秘薬を使用することも可能です。

Q 腰痛・恥骨痛がつらい
A おなかが大きくなるにつれ、姿勢が変わったり骨盤への負担が増えるので、腰痛や恥骨痛が出やすくなります。骨盤ベルトを使用して腰を支えてみたり、ストレッチやマッサージを行ってみましょう。

★妊娠中の異常について
Q 出血があった
A 妊娠初期には出血が起こることがあります。おりものに茶色く混ざる程度の出血でしたら少し様子を見て、続くようならかかりつけに相談しましょう。赤い出血や、下腹部の痛みを伴う場合は、様子を見ずにかかりつけに相談しましょう。

Q お腹の張りが心配です。
A 子宮が大きくなるにつれておなかも張りやすくなります。長時間立ちっぱなしだった、体が冷えている、よく動き回った日などは張りやすくなります。安静にして落ち着くようなら様子を見て構いません。安静にしていてもおさまらず痛みを伴って周期的に張る場合、おりものがいつもより多い・水っぽい、出血があるときにはかかりつけ医に相談しましょう。

Q 貧血と言われたのですが
A 妊娠すると、母体の血流量が増加するのに対して血液の内容の増加が追い付かず、生理的な貧血になりやすくなります。バランスのよい食事を心がけること、かかりつけ医で処方された鉄剤はきちんと内服しましょう。

★妊娠中の生活について
Q 母子手帳について
A 母子手帳は、妊娠がわかって交付を受けてから、赤ちゃんが生まれた後小学校に入学するまで使うものです。なくさないように気を付けましょう。妊娠中は、健診の経過や検査結果、緊急連絡先などを記入し毎日持ち歩くようにしましょう。

Q 旅行に行ってもいいですか?
A 海外旅行はおすすめしません。国内旅行は、移動手段やスケジュールに無理のない範囲で計画しましょう。緊急時に相談できる場所や病院を事前に確認しておくことも大切です。

Q 食べてはいけないものはありますか?
A 妊娠中は生肉(火をしっかり通していない肉)、生ハム、加熱していないチーズなどは感染症の原因となる微生物が含まれていることがあるため食べないほうが良いでしょう。生の魚介類も食中毒に注意が必要です。また、キンメダイやマグロなどの水銀を多く含む魚は食べる量に注意が必要です。(詳細は厚労省HP)

Q 体重の増加が心配です。
A 体重の増え方は、妊娠前の体格指数(BMI)によって管理が異なります。まずはかかりつけ医に相談し、適切な体重増加となるように気を付けていきましょう。体重が増えるのが気になるからと言って自己判断で食事の量を減らしたりしてはいけません。